「外用薬」による脱毛症の治療
■髪の毛の特性
髪の毛は、抗癌剤を投与された人は、直ぐに脱毛してしまいますが、治療が終了してしばらくすれば、またもとの状態にもどります。このように、髪の毛はストレスに非常に弱い臓器でありますが、再生能力も非常にすぐれた臓器でもあります。
■女性ホルモン
一般的に、男性ホルモンが多いと毛の量が多くなり、女性ホルモンが多いと毛の量は少なくなります。
しかし、頭頂部 (頭のてっぺん付近)の毛については、体の毛は濃いにもかかわらず、頭頂部だけ毛の薄い人も多く見かけます。
これは、頭頂部にも男性ホルモンは分泌されているにもかかわらず、その部分の毛のホルモンレセプターが反応しなくなっているためと言われており、そのメカニズムにつ いては不明です。
このように、ホルモンの問題として抜け毛をとらえてみると、女性・男性ホルモンだけで、髪の毛をもとに戻すことは不可能なのです。
育毛剤や育毛を目的としたものは、作用で分類すると、男性ホルモンの働きを抑制する、頭皮の血液循環を改善する、毛母細胞を活性化する、傷んだ頭皮を改善する、体内の発毛環境を整えるの5つに分けることができます。
育毛剤等の育毛商品は、これらの一つの役割を持たしているか、いくつかを組み合わせることによって特徴を持たせています。
■「外用薬」の育毛剤
●女性ホルモンを含むもの
●毛細血管を拡張させる作用のもの
●毛根に栄養を与える作用のもの
の3種類に分類されます。
いずれも35歳~60歳までのいわゆる中年の、頭頂部の脱毛にはある程度有効ですが、20歳代の若年者の脱毛には効きにくい特徴があります。
むしろ、若年者の脱毛は、生活の不摂生・ストレスなどの悪影響が、抜け毛の大きな要素となっているようです。
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